秘密な私の愛しき人
長く感じた沈黙を破ったのは、おじさんのその1言だった。



「真実かどうかはわからないが穂樺ちゃんが見た光景は事実だ。
このままじゃ穂樺ちゃんの心が持たないだろう。

だから泊まっていきなさい」


おじさんは優しく笑ってくれた。



よっ、良かった…



私はホッと胸を撫で下ろした。



「良かったわね。穂樺ちゃん♪」


おばさんが肩に手を置いて喜んだ。



「はい。ありがとうございます」



洸くんは柔らかに笑ってくれていた。



「さあ!穂樺ちゃんの歓迎会よ!」


そう言っておばさんはたくさんの料理をテーブルに並べた。



「すごい…」


私はあまりにも凄い料理に感嘆してしまった。


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