秘密な私の愛しき人
「なら良かった。…じゃあ俺はもう寝るわ」



「おやすみ」と言って洸くんにまた頭をなでられた。



同い年なのになんだか洸くんはお兄ちゃんみたい。



「おやすみ」


私は笑って部屋に入った。



部屋に入ると布団の上に置いてあった携帯が光っていた。



誰かな?



私は携帯を開いた。

中身は・・・


……………………………………
今日はゆっくりできたか?


明日もちゃんと学校行けよ。


おやすみ

        琉
……………………………………

琉ちゃんからだった。



だけど私はそのメールの返信を返すことはできなかった。



手が震える。



「琉ちゃん…」


私はつらい思いをぐっと我慢して布団の中に入った。



携帯の電源は切って…


< 113 / 231 >

この作品をシェア

pagetop