秘密な私の愛しき人
「そうそう。穂樺は気使いすぎなんだよ」



リビングの入口にはいつの間にか洸くんが降りてきていた。




すると玄関から“バンッ”と大きな音がした。



「何だろう?」



私達が急いで行くと、そこには……



「えっ!?」



玄関につくと私は体が固まった。



「…なんでここにいるんだよ?穂樺」



「りゅ…ちゃん…」



そこにはスーツ姿で不機嫌な顔をした琉ちゃんが立っていた。



「ど、どうして、ここに…」



「穂樺から連絡がないからどうしたかと思って穂樺の実家に行ったら誰もいなくて、近所の人に聞いたら数日前から出かけてるって聞いたんだ」



そういえば昨日から携帯の電源を切ったままだ。



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