秘密な私の愛しき人
私が泣きそうになったとき、おじさんが帰ってきた。



「親父…」


「琉。いい年して玄関で騒ぐな。話があるなら入りなさい」



そう言っておじさんはリビングに入って行った。



さすがの琉ちゃんもおじさんにはかなわないみたいで大人しく入ってきた。



でも私は琉ちゃんといるのがつらくて階段を登って行った。



「穂樺!」



琉ちゃんの声を無視して部屋に入った。







怖かった…



琉ちゃんの顔も声も聞いたことがなかった。



私は琉ちゃんのことは何もわかっていなかったのかな。



私はそのまま座り込んだ。





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