秘密な私の愛しき人
そんなことを考えていると・・・



「りゅ~う!」



休憩室に今もっとも聞きたくない声が響いた。



「なにしてんの?」


そいつは俺の近くにあったイスに座った。



「別に…、休憩してるだけ。なんの用?小実」



俺は呆れ気味に小実を見た。



そして俺にはもう1つの悩みがある。



それが小実。



俺の家に来てから会社とかで付きまとってくる。



最近じゃ『食事に行かない?』とか『どこか遊びに行こ』とか日に日にエスカレートしている気がする…



「琉の姿が見えないから様子見にきたのぉ」



小実は甘ったるい声で言ってくる。



「そう」


俺は逆に気分が下がって休憩室を出て行った。



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