秘密な私の愛しき人
小実はいつの間にかまた俺の側にいた。



「私、まだ琉のこと諦めたわけじゃないのよ。

穂樺ちゃんみたいな子供は止めて私にしない?」



これが、小実の本音か。


ようは、よりを戻したいっと言いたいんだろう。



誰がお前みたいな奴と!



俺は冷たい視線を送りながら無言で離れた。



「そう易々と抱くかよ。
それに穂樺は親戚の子なのに彼女だとか決めつけて。
いい加減、周りを見ろ」



俺はそう言ってオフィスに戻った。













「…でも、穂樺ちゃんと上手くいかない原因はあなたにあるのにね…」



小実がそう言って怖いほど笑っていたのも知らずに…



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