秘密な私の愛しき人
結婚した後も洸の目は変わらなかった。


樹でさえ、すぐにわかったぐらいだ。


まぁ穂樺は鈍感だったから全然気づかなかったみたいだったけど。



ほんと…俺と洸はガキの頃から似てないって言われてきたのに好きな女が一緒になるなんてさ…ついてないよな。



心のどこかでは心配だった。


洸と話す穂樺は楽しそうだったから…



「俺はずっと穂樺が好きだ。でも兄貴が幸せにするって言ったから俺は諦めようとした。

だけど、今の兄貴なら俺は認めねー。

結婚しているなんて関係ない。


あんたが大事にしないなら、俺が穂樺の側にいる!」




「洸、俺は……」



穂樺が好きだ!



そう叫びたかった。



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