秘密な私の愛しき人
小実さんは運ばれてきたアイスティーをストローでくるくる回している。



「私達、会社に入社したのと同時に別れたんだけど琉、それから彼女造らなくなったのよね~
最初はめんどくさいのかなって思ったんだけど…2年前ぐらいからかな?琉の様子が変わったわ」



2年前…私と琉ちゃんが再会したころだ…



「表情が優しくなったのよね。でも…まさかあなたみたいな彼女が出来たからなんて」



小実さんの表情から笑顔が消えた。



「私は彼女じゃないん…」
「いい加減、認めたら!」


否定しようとしたら小実さんが少し大きな声を出した。



「まぁ、隠す気持ちもわかるわ。まさか彼女が高校生だなんて…」



小実さんは私の制服をなめるように見てきた。



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