秘密な私の愛しき人
「いつかな」



そうして昼飯を食って穂樺の高校に行った。


教室に入った瞬間、女生徒が近寄ってきた。


『風内先生、こんにちわ~』


『今日もよろしくお願いしま~す』


化粧の臭いと高い声で俺のテンションは一気に下がる。周りの男子も呆れた目で見ている。


そうだよな…


すると穂樺が教室に入ってきた。目が合うと微笑んでくれた。それだけで俺のテンションが上がる。


本当…俺は穂樺には適わねぇよな


『先生って彼女さんとかいるんですかぁ?』


その質問は何度も聞かれる。


いや…彼女はいねぇよ。でも愛する嫁ならすぐそこにいるけどな。


そう思いながら授業を始めた。



そして授業を終わらし会社に戻った。

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