秘密な私の愛しき人
今はこういうことしか言えない。



俺が同い年だったらって思う。



「わかった…。ごめんね、琉ちゃん」


穂樺は顔を伏せた。



「私が学生のせいで。琉ちゃんにいらない心配までかけちゃって」



穂樺…



俺はギュッと穂樺を抱き寄せた。



「何言ってんだよ。穂樺は穂樺だよ。もっと俺を頼れよ。全然迷惑じゃないから」



穂樺は俺の奥さんなんだから。



「うん。ありがとう」


穂樺は俺の背中に手を回した。



きっと大丈夫だから…俺はそう自分に言い聞かした。






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