秘密な私の愛しき人
琉ちゃんだってずっと大変だったと思う。



周りには秘密の関係で、誰にも言えなくて…なのに、私が勝手に言っちゃって。



すると家について琉ちゃんは私の手をひいて家の中に入った。




何も言わない…



やっぱり飽きられちゃったかな?



「穂樺」


声と同時に温かいものが私を包み込んだ。




「りゅう…ちゃん?」



「今回のことは穂樺のせいじゃない」



えっ……



「穂樺がずっとつらかったのは知ってる。ある意味、友達を騙してたんだからな」



ズキッ!


図星だ…



「俺だって何回、話そうかと思ってた。
だから…穂樺は悪くない」



琉ちゃんは優しい…


でも!



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