秘密な私の愛しき人
「あなた達の関係は“不純”なんですか?」



「えっ?」



「あなた達は周り以上の気持ちを持っているのはわかりました。

風内さんと伊沢さんの態度を見ればね」



校長先生は少しほほ笑んだ。



「昨日、風内さんがここに来られました」



琉ちゃんが?



「必死に言っていました。あなたと結婚したのも自分の責任だと」



知らなかった…


琉ちゃんが学校に来ていたなんて。



「伊沢さんの成績は悪くもなかったですから」



それは、結婚したからといって学業をおろそかにしたら、そこは手は抜けなかった。



そこで初めて頑張ってきて良かったと心から思えた。




「伊沢はいい友達を持ったな」



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