秘密な私の愛しき人
横から担任の優しい声が聞こえた。



「それはどういう意味ですか?」



「風内と有川が張り紙をだした犯人を突き止めたんだ。
そいつはこの学校の男子生徒でな、ちゃんと罰したから、もう大丈夫だ」



美佳…洸くん…


ありがとう--



私は嬉しくて涙が出そうになった。



私はみんなに支えられて…退学を免れたんだ…




「だけど…他の生徒にも示しがありますから距離をとってもらいますが」



「はい。ありがとうございました」



私は一礼して校長室を出た。



















「ただいま!」



私は急いで琉ちゃんが待つ家に帰った。



「穂樺!」


琉ちゃんは慌ててリビングから出てきた。



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