秘密な私の愛しき人
「穂樺……大丈夫か?」



琉ちゃんが言い終わる前に私は抱きついた。



「琉ちゃん…私、退学じゃなかったよ」



「えっ…?」



琉ちゃんの驚く声が聞こえた。


今は顔見えないけど、すっごくびっくりしているんだろうね。



「琉ちゃん達のおかげだよ」



「そっか。--良かった…」



琉ちゃんの私を抱きしめる力が強くなった。



私達…離れずに、離婚せずにいられる。




「あ、でもね…」



私達はリビングに移動して処分内容を説明した。




『卒業するまでは一緒にいられないことを』




離れなくてはいけないと思うと余計に琉ちゃんから離れたくない。



「そうか…」



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