秘密な私の愛しき人
「おはよう、穂樺」


1階には朝食を作ってるお母さんとコーヒーを飲んでいるお父さんがいた。



「今日で卒業ね。おめでとう」


お母さんがほほ笑みながら朝食を出してくれた。



「ありがとう」



「…穂樺。今日からまた琉くんの家に戻るんだな」


お父さんが聞いてきた。



「うん…」



そして今日からまた琉ちゃんと一緒に暮らすことができる。



「後悔はないか?」



--後悔。


それは何に対してかな?



結婚したことにかな?

それとも琉ちゃんに出会ったこと自体かな?



どっちにしろ私は後悔なんてしていない。



私は琉ちゃんと出会って本当の意味の“愛する”ことを知ったから…



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