秘密な私の愛しき人
「本当だね…」



あれほど早く高校を卒業したかったのに…

いざなってみると凄く寂しく感じる。



教室内もいつもとは違った。



黒板には『ご卒業おめでとうございます』とかかれていて

何人かの子は最早、泣きそうになっている。



「こうやって2人でいるのも最後だなんて信じられないなぁ」


美佳はポツリ呟いた。



「うん……。美佳は専門学校に行くんだよね?」



美佳は服飾の専門学校に進む。


将来はデザイナーになりたいんだって。



「うん。バリバリ勉強するんだから」


美佳はガッツポーズをしてやる気満々。



きっと美佳ならいいデザイナーになれるよ。



「穂樺は…結局どうするの?」



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