秘密な私の愛しき人
琉ちゃんに会えたことの嬉し涙。



「俺も会いたかった…!」



琉ちゃんは強く私を抱きしめ返してくれた。



でも、すぐに体が離れた。



「穂樺…。今から行きたいところあるから来て」



「行きたいとこ?」



琉ちゃんは訳のわかっていない私を近くに止めてあったら車に乗せた。



もっと抱きしめてほしかったな…



「ねぇ、今からどこに行くの?」



「秘密!」


と言って琉ちゃんは何も教えてくれない。



どこに行くんだろ?



外の景色は知らない。


家とかには向かってないみたいだけど…



走ること数十分、車が止まった。



「穂樺、降りてみて」



「う、うん」



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