秘密な私の愛しき人
すると琉ちゃんは私の首にさげてあったチェーンにつなげてた指輪をとった。



太陽の光に反射して指輪はキラキラ光る。



「じゃあ、穂樺はこれは覚えてる?『穂樺が卒業したら結婚式挙げよう』て言ったこと」



「うん」



それは忘れるわけない。

ずっと楽しみにしてたから。



すると琉ちゃんは私の目の前に立ち、私の両手をギュッと握った。



「穂樺、卒業おめでとう」


ニコッと笑う琉ちゃん。



「あ、ありがとう」



結婚しても慣れない琉ちゃんの反則的な顔で見つめられたら照れる。













「穂樺は高校を卒業した。

だからあの時の約束、もう1度言わせて。


この教会で俺と永遠の愛を誓ってください」












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