秘密な私の愛しき人
「穂~樺!」


声がしたので振り返ってみると


「洸くん!」


洸(コウ)くんがいた。


洸くんは琉ちゃんの弟で私とは同じ年で隣のクラス。
琉ちゃんとは全然似てないんだけど琉ちゃんと違うかっこよさで人気なんだよね!


「さっきさ、兄貴らしき人見たんだけど来てた?」


「うん…来たよ。機嫌悪そうに帰っちゃったけど…」


「そうなんだ。穂樺のクラスってメイド喫茶?」


「うん。そうだよ」


洸くんは私の姿をジッと見てきた。
やっぱり変なのかな…?


「へ…変かな?」


少し遠慮がちに聞いてみた。


「いや。すごく可愛い」


それを聞いて少し安心してニコッと笑った。


「ありがとう。洸くんのクラスは?」

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