秘密な私の愛しき人
洸くんは黒い着物を着ていた。

着方のせいか色っぽい気がするな。


周りの女の子達の目がハートになってるし。


「俺のクラスは和風喫茶で店員は皆、着物着てんだ♪どう?」


襟をピッと直す。


「かっこいいね!」


これでまた女の子達のファンが増えそうだな~(笑)


洸くんも少し照れたみたい。
可愛い!


「風内~!いい加減、店に戻れよー。客がお待ちだぞ」


洸くんのクラスの人が呼びにきた。

やっぱり洸くんは人気があるんだね。


「へいへい。じゃあ、穂樺。またな!」


そう言って洸くんは教室に戻って行った。


「ねぇ、穂樺。今のって琉さんの弟の風内くんだよね?」


美佳が後ろからやってきた。


「そうだよ?」

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