秘密な私の愛しき人
「穂樺。有川と何の話してたんだ?」
洸くんは笑って聞いてきた。
やっぱりいつもの洸くんだよね。
「ん? ただの世間話!」
あの話は説明しにくいよね。
「ねぇ、洸くん。家に帰ったら数学教えてもらってもいい?」
洸くんは琉ちゃんと同じで見た目に似つかず頭いいんだよね!私もある程度はできるんだけど数学は全然できないしι
「いいぜ。ただし…」
洸くんの目がキラッと光った気がした。
この目は…!? 絶対に何か企んでるな…
「晩飯に俺の好きなやつ1品でいいから作れ」
…何だ。そんなことかぁ~
「いいよっ!何がいい?」
私はニコッと笑った。
「やっりぃ!じゃあ、サバの味噌煮ね」