秘密な私の愛しき人
「サバの味噌煮なの?なんか洸くんぽくな~い!」


私は笑いながら言った。


「いいだろ。今むしょうに食いたいんだから」


「わかった、わかった。サバは家にあるから作るね」



まさか洸くんの口から“サバの味噌煮”が出てくるなんて意外すぎ。



私達は笑いながら帰った。




「にしても…この家はいつも綺麗だよなぁ」


家についてすぐ洸くんが言った。



家に来るといっつも言うんだけどね!


私はクスッと笑った。


「家事は手抜きたくないからね!
洸くん。悪いんだけど私、今からいろいろしなきゃいけないから少し待っててくれる?」


「わかってるよ。家事だろ?それが終わったら数学見てやるよ」


洸くんは優しく返してくれた。

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