秘密な私の愛しき人
頭の中ではわかっている。琉ちゃんは私のこと愛してくれてるって…


それでも私の心の中は不安だらけだった。


琉ちゃんが、私から離れて行きそうで…


琉ちゃん・・・早く帰ってきて…







―――――――――……
―――――――……


あれからどれくらいのときが経ったんだろう… 私はずっと玄関で泣いていた。



“ガチャッ”


いきなり玄関のドアが開いた。


ゆっくり振り返ると、そこには琉ちゃんが立っていた。



「りゅ・・」


私は慌てて涙を拭いた。琉ちゃんに笑顔で「おかえり」って言おうと思ったのに…涙が拭き終わる前に琉ちゃんに後ろから抱きしめられた。



「琉ちゃん?……どうしたの?」


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