秘密な私の愛しき人
おばさんは私の小さい頃を知っているとはいえ、まだ高校生の私を家に暖かく迎えてくれた。

今日だって急に来た私を心配してくれた。
本当に優しくて暖かくて…本当のお母さんみたい。



私はしっかり温もって着替えてリビングに行った。



「すみません。お風呂までいただいて…」



「いいのよ。穂樺ちゃんならいつでも大歓迎だから」


おばさんはにこやかに言ってくれた。




「穂樺…何かあったのか…?」


洸くんが真剣な顔で聞いてきた。



「そ、それは……」



言えないよ…琉ちゃんと小実さんが…



そんなことを考えていたら涙が流れてきた。



おばさんと洸くんはいきなり泣き出した私を見て驚いている。


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