宙機オデッセイオン01
そのときもう少しでその地点にたどり着くかと思うとき
自転車の前輪が溝にはまって
自転車が横転
ジェニファはその場で気を失った

暖かい
とても暖かい空気に包まれていたことを
彼女は記憶していた

気がつくと
彼女はカプセル状の狭い部屋に閉じ込められ
フワフワとしたベッドに寝かされてた

三方向につけられた円形の窓から
地球が見えた

なんか現実感を全く感じない
心もとない感覚が前進に浸みわたっていた

その直後
彼女の覗きこむ窓は光の帯に包まれ

気がつくと
彼女の覗く窓は
たくさんの機械じみた複雑そうでとても巨大な円柱を映していた
それらは 
この空間には無数に点在しており
それらたくさんの機械の柱は
伸びた先に巨大な人口惑星らしき建造物を映していた
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