宙機オデッセイオン01
「そうなの…太陽電池パネルは現在の水準より二世代ほど精度を上げる必要があるし

肝心の太陽パネルの大きさも地球の直径と同等としなければ
地球付近からの光のシグナルは異星人のいそうな比較的近距離の系外惑星には届かない

確かに私は無茶を言っていると思う…それは認めるわ
でも考えて、ここまで大きなミラーを建造するのに大変な時間と資金が必要よ
でも完成が意図することはエネルギー問題の克服ね

中東に世界中の国々が頼らなくて済む
石油から太陽光エネルギーへ完全転換できるのよ」

しばらく二人は黙りこんでいた

そして驚くほど大きなうなり声でこう言った
「アメリカ議会は興味を示すだろう
ただ、邪魔なのは僕らの身分さ、
単なる大学生の発案プランを議会が国の一大事業として認めてくれるとは思えない」

「説得するのよ…」

「キミはいつもそうだ楽観的過ぎる」
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