宙機オデッセイオン01
二人が深刻そうに顔をしかめてビールを飲んでいる時
突然割り込むように一人の小柄でやせっぽちな青年が二人のテーブルに押し入ってきた

「ジェミー…」

「そうだよ、ナルシストのジェミーさおれは所詮」

「ジェミーあなた酔ってるのね、いけないわ、ビールもほどほどにしないと」

「いいんだよ…おれの親父はアメリカ議会を取り仕切っている
ジェニファ君にはいつも言ってるだろ
おれと将来結婚しなよ…おれが怠けて働かなくても一生困らない生活と贅沢を約束するさ」

「おいっ、やめないか、おれたちは大切な話をしているんだ」
ジョージはひどく気分を害したように大声で言った

か細い声でジェミー
「あんたか…またあんたか、よしなよいくら才能があっても権力には勝てないよ」
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