Love Step
ピピピピピ……
杏梨は腕を伸ばして目覚まし時計を止めた。
いつもならばもうひと寝入りするのだが今日の目覚めは格別に良かった。
なんか、自分が生まれ変わったような気がする。
「んっ!」
ベッドに起き上がり両腕を上げて伸びをした。
まだ早い時間でゆきちゃんはまだ起きていないみたい。
杏梨は冷蔵庫の中を覗いて和食の朝食に決めた。
お豆腐とわかめのお味噌汁、焼きシャケ、目玉焼き、納豆、お漬物。
テーブルに並べた朝食に満足していると、リビングのドアが開いた。
「いい匂いだな おはよう 杏梨」
入って来たゆきちゃんはいつもと変わらなかったけど、わたしは恥ずかしくてそっけなく「おはよう」を言うと、お味噌汁をよそいにそそくさとキッチンの中へ入った。
そんな姿を見て雪哉は微笑む。
キッチンへ入ると杏梨はお椀にお味噌汁をよそっている所だった。
持っているお椀を雪哉は杏梨の手から取り上げた。
「ゆ、ゆきちゃん?」
「杏梨、ちゃんと顔を見て「おはよう」って言って?」
振り向かせて言ってみる。
「お、おはよう」
言い終わると恥ずかしげに視線をそらしてしまう。
可愛すぎる……。
そう思うと少し意地悪をしてみたくなる。
「おはようのキスもして欲しいな」
「えっ?」
そらした視線が戻ってくる。
「トラウマを克服する一歩として俺にキスして」
雪哉は杏梨に触れずにその場に立ったままで言った。
「う、うん」
杏梨は素直に背伸びして一瞬だけ雪哉の唇に自分の唇を当てた。
「それだけ?」
杏梨の物足りないキスに聞く。
「だ、だって昨日みたいなキス……知らないもん」
頬を赤らめる杏梨に様子がおかしいところはない。
ゆっくり進もうな?
雪哉は微笑むと啄ばむようなキスを落とした。
杏梨は腕を伸ばして目覚まし時計を止めた。
いつもならばもうひと寝入りするのだが今日の目覚めは格別に良かった。
なんか、自分が生まれ変わったような気がする。
「んっ!」
ベッドに起き上がり両腕を上げて伸びをした。
まだ早い時間でゆきちゃんはまだ起きていないみたい。
杏梨は冷蔵庫の中を覗いて和食の朝食に決めた。
お豆腐とわかめのお味噌汁、焼きシャケ、目玉焼き、納豆、お漬物。
テーブルに並べた朝食に満足していると、リビングのドアが開いた。
「いい匂いだな おはよう 杏梨」
入って来たゆきちゃんはいつもと変わらなかったけど、わたしは恥ずかしくてそっけなく「おはよう」を言うと、お味噌汁をよそいにそそくさとキッチンの中へ入った。
そんな姿を見て雪哉は微笑む。
キッチンへ入ると杏梨はお椀にお味噌汁をよそっている所だった。
持っているお椀を雪哉は杏梨の手から取り上げた。
「ゆ、ゆきちゃん?」
「杏梨、ちゃんと顔を見て「おはよう」って言って?」
振り向かせて言ってみる。
「お、おはよう」
言い終わると恥ずかしげに視線をそらしてしまう。
可愛すぎる……。
そう思うと少し意地悪をしてみたくなる。
「おはようのキスもして欲しいな」
「えっ?」
そらした視線が戻ってくる。
「トラウマを克服する一歩として俺にキスして」
雪哉は杏梨に触れずにその場に立ったままで言った。
「う、うん」
杏梨は素直に背伸びして一瞬だけ雪哉の唇に自分の唇を当てた。
「それだけ?」
杏梨の物足りないキスに聞く。
「だ、だって昨日みたいなキス……知らないもん」
頬を赤らめる杏梨に様子がおかしいところはない。
ゆっくり進もうな?
雪哉は微笑むと啄ばむようなキスを落とした。