Love Step
眠っている杏梨を静かに助手席に乗せるとパチッと目が開いた。
「ゆきちゃん!?」
自分がなぜこの状況下にいるのか分からず瞬きを繰り返す。
あ……そうだ……。
岸谷君が近づいて来て気分が悪くなっちゃったんだ……。
「杏梨、大丈夫か?頭痛は良くなったか?」
頭痛……。
先生に言えなくて香澄ちゃんが言ってくれた嘘だ。
「う、うん」
「風邪の初期症状だって先生が言っていたよ これから病院へ行って見てもらおうな?」
「病院!?」
気分が悪くなったのは確かだけど風邪じゃない。
だが杏梨は発作を起こした事を言いたくなかった。
言えば雪哉に心配をかけてしまうからだ。
それともう一つ。
発作を起こした事を言えば近づいた2人の距離が離れてしまうと思った。
「早めに見てもらえばすぐに治るだろう?」
「い、いいよ 市販の薬を飲めば大丈夫だよ」
「本当か?」
疑り深い視線を投げかける。
「うん 休めば治るよ 仕事抜け出してきてくれたんでしょ?早く戻らないと」
杏梨は心配そうな雪哉に安心してもらおうとにっこり笑った。
「ゆきちゃん!?」
自分がなぜこの状況下にいるのか分からず瞬きを繰り返す。
あ……そうだ……。
岸谷君が近づいて来て気分が悪くなっちゃったんだ……。
「杏梨、大丈夫か?頭痛は良くなったか?」
頭痛……。
先生に言えなくて香澄ちゃんが言ってくれた嘘だ。
「う、うん」
「風邪の初期症状だって先生が言っていたよ これから病院へ行って見てもらおうな?」
「病院!?」
気分が悪くなったのは確かだけど風邪じゃない。
だが杏梨は発作を起こした事を言いたくなかった。
言えば雪哉に心配をかけてしまうからだ。
それともう一つ。
発作を起こした事を言えば近づいた2人の距離が離れてしまうと思った。
「早めに見てもらえばすぐに治るだろう?」
「い、いいよ 市販の薬を飲めば大丈夫だよ」
「本当か?」
疑り深い視線を投げかける。
「うん 休めば治るよ 仕事抜け出してきてくれたんでしょ?早く戻らないと」
杏梨は心配そうな雪哉に安心してもらおうとにっこり笑った。