Love Step
* * * * * *
「大丈夫だから早く仕事に行って~」
杏梨は布団から顔を覗かせて言った。
マンションに到着してから杏梨をベッドに入れるまでかいがいしく親鳥が雛の面倒を見るように付きっ切りで世話をしてくれた。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫だったら~ 風邪薬も飲んだし」
あまりにも心配するので市販の風邪薬を飲んだのだ。
「じゃあ……行ってくるよ」
腕時計を見て予約の時間が迫っているのを確認した雪哉は杏梨の額にそっと口づけを落として出かけて行った。
雪哉が出て行ってからすぐにベッドから抜け出すと窓に近づき大きく開ける。
寒くない程度にクーラーがかかっていたが、雪哉が出て行くと途端に息が詰まりそうな感覚に陥りそうだったのだ。
治ったと思ったのに……。
わたしはやっぱりゆきちゃんじゃないとダメなんだ。
あの時、他の男の人を探すって衝動的に言ったけど絶対に無理だった……。
「大丈夫だから早く仕事に行って~」
杏梨は布団から顔を覗かせて言った。
マンションに到着してから杏梨をベッドに入れるまでかいがいしく親鳥が雛の面倒を見るように付きっ切りで世話をしてくれた。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫だったら~ 風邪薬も飲んだし」
あまりにも心配するので市販の風邪薬を飲んだのだ。
「じゃあ……行ってくるよ」
腕時計を見て予約の時間が迫っているのを確認した雪哉は杏梨の額にそっと口づけを落として出かけて行った。
雪哉が出て行ってからすぐにベッドから抜け出すと窓に近づき大きく開ける。
寒くない程度にクーラーがかかっていたが、雪哉が出て行くと途端に息が詰まりそうな感覚に陥りそうだったのだ。
治ったと思ったのに……。
わたしはやっぱりゆきちゃんじゃないとダメなんだ。
あの時、他の男の人を探すって衝動的に言ったけど絶対に無理だった……。