Love Step
「ゆきちゃん、遅いな~」
杏梨はテーブルに頬杖を付いて待っていた。
夕方のメールには8時過ぎには帰るってあったのに~
今は9時を回っている。
決して遅い時間ではないがお昼から何も食べていない杏梨のお腹はぐぅ~と空腹を申し立てている。
目の前にはいつになく良い出来栄えの料理。
キッチンには温めるばかりのお吸い物。
一緒に話をしながら食べたい杏梨は我慢して雪哉を待った。
* * * * * *
「ただいま」
玄関が開くと共に雪哉の声がした。
杏梨はイスから立ち上がると飛ぶように玄関に向かった。
「お帰りなさいっ!」
我慢する事15分、雪哉が帰ってきた嬉しさに杏梨の声が弾んでいる。
「遅くなってごめんな」
「ううん お疲れ様です♪」
そう言うと雪哉が手にしている紙袋に視線が行く。
朝にはなかったものだ。
「お仕事の道具?」
「いや、彩がお弁当を持ってきてくれたんだ」
「彩さんが……お弁当……」
「お腹すいただろう 早く食べよう」
雪哉は紙袋を持っていない手で杏梨の肩に手を置きリビングへと行った。
杏梨はテーブルに頬杖を付いて待っていた。
夕方のメールには8時過ぎには帰るってあったのに~
今は9時を回っている。
決して遅い時間ではないがお昼から何も食べていない杏梨のお腹はぐぅ~と空腹を申し立てている。
目の前にはいつになく良い出来栄えの料理。
キッチンには温めるばかりのお吸い物。
一緒に話をしながら食べたい杏梨は我慢して雪哉を待った。
* * * * * *
「ただいま」
玄関が開くと共に雪哉の声がした。
杏梨はイスから立ち上がると飛ぶように玄関に向かった。
「お帰りなさいっ!」
我慢する事15分、雪哉が帰ってきた嬉しさに杏梨の声が弾んでいる。
「遅くなってごめんな」
「ううん お疲れ様です♪」
そう言うと雪哉が手にしている紙袋に視線が行く。
朝にはなかったものだ。
「お仕事の道具?」
「いや、彩がお弁当を持ってきてくれたんだ」
「彩さんが……お弁当……」
「お腹すいただろう 早く食べよう」
雪哉は紙袋を持っていない手で杏梨の肩に手を置きリビングへと行った。