Love Step
トラウマを治したい一心で髪を短くし女の子らしい服を着ない杏梨。
3年経った今でも男を怖がる。
その怯えた様子は少しだけ和らいだに過ぎない。
~~~♪~~~♪
雪哉の携帯電話が鳴った。
テーブルの上に置いてあった携帯電話に杏梨が目を向ける。
雪哉は手を伸ばし携帯電話を開いた。
「奈那さん、」
『今日お店に行ったのに雪哉さん、いないんだもん』
奈那はお金持ちのお嬢様で雪哉が時々担当する顧客。
『雪哉さんがいなかったから帰ってきちゃった』
「ハルががっかりしていたと思うよ」
今日の予約は確かハルに入っていたはず。
『ハルはいいの 雪哉さんにやって欲しいんだもん』
「店にスケジュールを聞いて予約してください 今はわからないんだ」
『うん そうするわ』
雪哉のそっけない態度に気を悪くしたのか奈那の不機嫌な声が聞こえた。
電話を切った雪哉は居心地の悪そうな杏梨と目があった。
「た、大変だね?携帯にまでかかってくるなんて」
「ん?ああ この携帯は仕事用だからね 杏梨に教えてある番号は私用のケーバンだから何かあったら必ず電話するんだよ?」
「うん」
杏梨は雪哉が入れてくれたお茶を飲んで喉を潤した。
「明日は9時に出るよ 夜遅くまで帰って来られないかもしれないけど大丈夫か?」
「そんなに心配しないでよ ママが仕事の時はいつも1人だったんだよ?大丈夫だから」
「それでもここに住んだ翌日に1人にしたくないな」
優しい言葉に杏梨の胸はトクンと音をたてた。
わ、わたし……何ドキドキしているんだろう……。
「だ、大丈夫だよ お夕食は食べる?作っておくけど」
「杏梨の負担はかけたくないんだ 俺は店で食べられるから気にしなくて良いよ」
「ん……」
一緒に食べられないと分かって杏梨は落胆した。
3年経った今でも男を怖がる。
その怯えた様子は少しだけ和らいだに過ぎない。
~~~♪~~~♪
雪哉の携帯電話が鳴った。
テーブルの上に置いてあった携帯電話に杏梨が目を向ける。
雪哉は手を伸ばし携帯電話を開いた。
「奈那さん、」
『今日お店に行ったのに雪哉さん、いないんだもん』
奈那はお金持ちのお嬢様で雪哉が時々担当する顧客。
『雪哉さんがいなかったから帰ってきちゃった』
「ハルががっかりしていたと思うよ」
今日の予約は確かハルに入っていたはず。
『ハルはいいの 雪哉さんにやって欲しいんだもん』
「店にスケジュールを聞いて予約してください 今はわからないんだ」
『うん そうするわ』
雪哉のそっけない態度に気を悪くしたのか奈那の不機嫌な声が聞こえた。
電話を切った雪哉は居心地の悪そうな杏梨と目があった。
「た、大変だね?携帯にまでかかってくるなんて」
「ん?ああ この携帯は仕事用だからね 杏梨に教えてある番号は私用のケーバンだから何かあったら必ず電話するんだよ?」
「うん」
杏梨は雪哉が入れてくれたお茶を飲んで喉を潤した。
「明日は9時に出るよ 夜遅くまで帰って来られないかもしれないけど大丈夫か?」
「そんなに心配しないでよ ママが仕事の時はいつも1人だったんだよ?大丈夫だから」
「それでもここに住んだ翌日に1人にしたくないな」
優しい言葉に杏梨の胸はトクンと音をたてた。
わ、わたし……何ドキドキしているんだろう……。
「だ、大丈夫だよ お夕食は食べる?作っておくけど」
「杏梨の負担はかけたくないんだ 俺は店で食べられるから気にしなくて良いよ」
「ん……」
一緒に食べられないと分かって杏梨は落胆した。