Love Step
姉貴の親友、真緒さんはクラブを経営している。
大会社の社長令嬢の真緒さんは政略結婚が嫌で家を出て勘当中。
立地条件の良い所にクラブがあるから経営はうまく行っているらしい。
と、姉貴から聞いた事がある。
『そうよ、何かあったみたいよ?珍しくベロンベロン』
酔っ払いは見慣れているから、いつも真面目な姉貴が酔って楽しんでいる様子。
「すぐに迎えに行きます」
あそこならこの時間、20分もかからない。
『運転気をつけるのよ~』
「姉貴に大人しくそこで待っているように言っておいて下さい」
電話を切ると、車のキーを手にして部屋を出た。
* * * * * *
杏梨はお風呂から上がるとピンク色のキャミソールとタオル地のホットパンツ姿でキッチンへ行った。
「お水、お水♪」
ちょっと長く入りすぎちゃったかな。
体が水を欲している気がする。
それにしても……ゆきちゃん、どこに行ったのかな……。
行き先を言わない事は珍しくないけど。
あ!ダメダメっ!気にしちゃダメなんだからっ!
自分に叱咤して、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。
大会社の社長令嬢の真緒さんは政略結婚が嫌で家を出て勘当中。
立地条件の良い所にクラブがあるから経営はうまく行っているらしい。
と、姉貴から聞いた事がある。
『そうよ、何かあったみたいよ?珍しくベロンベロン』
酔っ払いは見慣れているから、いつも真面目な姉貴が酔って楽しんでいる様子。
「すぐに迎えに行きます」
あそこならこの時間、20分もかからない。
『運転気をつけるのよ~』
「姉貴に大人しくそこで待っているように言っておいて下さい」
電話を切ると、車のキーを手にして部屋を出た。
* * * * * *
杏梨はお風呂から上がるとピンク色のキャミソールとタオル地のホットパンツ姿でキッチンへ行った。
「お水、お水♪」
ちょっと長く入りすぎちゃったかな。
体が水を欲している気がする。
それにしても……ゆきちゃん、どこに行ったのかな……。
行き先を言わない事は珍しくないけど。
あ!ダメダメっ!気にしちゃダメなんだからっ!
自分に叱咤して、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。