Love Step
* * * * * *
「まだ拗(す)ねているの?」
海が見えるレストランの駐車場に車を停めると雪哉が聞いた。
「だって……」
あんな場所でキスするから驚いたんだもん。
嬉しい気持ちと、戸惑う気持。
それにわたしなんかがゆきちゃんと付き合うなんて本当にいいのかなと言う気持ちが入り混ざっている。
「さあ、降りて ここの料理はおいしいから杏梨を連れてきたかったんだ 景色も綺麗だから」
そう言うと車から降りて、助手席のドアを開けた。
「お姫様、どうぞ」
極上の笑みを向けられてわたしの顔がゆでだこの様に真っ赤にならないわけが無かった。
石の階段を数段上がると、ガラスのスライドドアが静かに開いた。
「いらっしゃいませ 冬木様」
きちんとしたスーツに身を包んだ初老の男性に出迎えられる。
高級そうな店の雰囲気に杏梨は気後れしてしまう。
「ゆきちゃん……ここで本当に食べるの……?」
「ここはシーフードがおススメだよ」
杏梨の戸惑いを気にした風も無く、杏梨の腰に腕を回した。
そして姿勢正しいパリッとした制服を着たウェイターの後を付いていく。
人気のお店らしく、空いている席はほとんど無いように見える。
混んでいるお店なのに案内された席は海が見える窓際。
どうやらゆきちゃんは予約を入れておいてくれたらしい。
ゆきちゃんが車を理由にワインを断っているのをぼんやり聞く。
「まだ拗(す)ねているの?」
海が見えるレストランの駐車場に車を停めると雪哉が聞いた。
「だって……」
あんな場所でキスするから驚いたんだもん。
嬉しい気持ちと、戸惑う気持。
それにわたしなんかがゆきちゃんと付き合うなんて本当にいいのかなと言う気持ちが入り混ざっている。
「さあ、降りて ここの料理はおいしいから杏梨を連れてきたかったんだ 景色も綺麗だから」
そう言うと車から降りて、助手席のドアを開けた。
「お姫様、どうぞ」
極上の笑みを向けられてわたしの顔がゆでだこの様に真っ赤にならないわけが無かった。
石の階段を数段上がると、ガラスのスライドドアが静かに開いた。
「いらっしゃいませ 冬木様」
きちんとしたスーツに身を包んだ初老の男性に出迎えられる。
高級そうな店の雰囲気に杏梨は気後れしてしまう。
「ゆきちゃん……ここで本当に食べるの……?」
「ここはシーフードがおススメだよ」
杏梨の戸惑いを気にした風も無く、杏梨の腰に腕を回した。
そして姿勢正しいパリッとした制服を着たウェイターの後を付いていく。
人気のお店らしく、空いている席はほとんど無いように見える。
混んでいるお店なのに案内された席は海が見える窓際。
どうやらゆきちゃんは予約を入れておいてくれたらしい。
ゆきちゃんが車を理由にワインを断っているのをぼんやり聞く。