Love Step
* * * * * *
「あ~ おなかいっぱいっ♪」
ワインを飲まない代わりにゆきちゃんとわたしはもうこれ以上入らないって言うくらい食べた。
肉厚の大きなロブスター、新鮮な素材の魚介類カルパッチョ、グリーンサラダはわたしの知らないお野菜がたくさん入っていてドレッシングが絶品だった。
ドレッシング、売っていないかな~。
なんて口に出して言ってみると、ゆきちゃんはさっきの支配人のおじ様に聞いている。
「ゆきちゃんっ!」
何を言っているのぉと焦って名前を呼ぶ。
「気に入ってくださってシェフも喜んでおりますよ もちろんご用意させていただきます」
ドレッシングの瓶の入っている紙袋を持って上機嫌に杏梨は車に向かった。
「杏梨」
雪哉が呼び止める。
「なあに?」
「少し、歩こうか」
「うん♪」
車にドレッシングを置いてから手を繋いで海浜公園の方へと歩いていく。
外はまだ蒸し暑かったけれど、レストランは冷房が効いていたからこの蒸し暑さも心地よかった。
幅2メートルも無い階段を降りて行けば、砂浜に出られる。
「降りたい?」
「うん 降りるっ」
杏梨は雪哉の手を離して先に階段を降りようとした。
数段下から登ってくるカップルがいた。
杏梨の足が止まる。
「……峻くん」
「あ~ おなかいっぱいっ♪」
ワインを飲まない代わりにゆきちゃんとわたしはもうこれ以上入らないって言うくらい食べた。
肉厚の大きなロブスター、新鮮な素材の魚介類カルパッチョ、グリーンサラダはわたしの知らないお野菜がたくさん入っていてドレッシングが絶品だった。
ドレッシング、売っていないかな~。
なんて口に出して言ってみると、ゆきちゃんはさっきの支配人のおじ様に聞いている。
「ゆきちゃんっ!」
何を言っているのぉと焦って名前を呼ぶ。
「気に入ってくださってシェフも喜んでおりますよ もちろんご用意させていただきます」
ドレッシングの瓶の入っている紙袋を持って上機嫌に杏梨は車に向かった。
「杏梨」
雪哉が呼び止める。
「なあに?」
「少し、歩こうか」
「うん♪」
車にドレッシングを置いてから手を繋いで海浜公園の方へと歩いていく。
外はまだ蒸し暑かったけれど、レストランは冷房が効いていたからこの蒸し暑さも心地よかった。
幅2メートルも無い階段を降りて行けば、砂浜に出られる。
「降りたい?」
「うん 降りるっ」
杏梨は雪哉の手を離して先に階段を降りようとした。
数段下から登ってくるカップルがいた。
杏梨の足が止まる。
「……峻くん」