Love Step
「っ!雪哉さん!」
峻は声を荒げ、呼び止めていた。
その声に驚いたのは雪哉ではなく、杏梨だった。
ビクッと肩を震わせた。
雪哉は足を止めて峻の方へ振り返る。
「なにかな?」
「昨日、姉貴と何かあったんですか?」
杏梨が聞いていようと峻はかまわなかった。
「君には関係ないよ」
「関係ありますよ 酔っ払いを迎えに行ったんですから」
峻の言葉に杏梨は驚いた。
彩さんが……酔っ払った?
昨日のゆきちゃんもどこか変だった……。
「昨日は俺の大事な子の話をしただけだよ 失礼するよ」
今度は雪哉が唖然と突っ立っている杏梨を下へと誘(いざな)う。
下へと軽く引っ張られたわたしは峻くんが気になって振り返った。
こっちを見ていた峻くんと目が合う。
すごく辛そうな顔になんとも言えない気持ちになる。
峻は視線を下へ動かした。
下にいる2人の影が重なる。
峻は叫びたくなる気持ちを抑えた。
「峻くん?どうしたの?あの人たちが気になるのぉ?」
さっきお姉さんが何とかって……。
「あん……り……」
峻の口から無意識に出た名前。
梨沙の耳に聞こえた名前。
だれ……?あんりって……?
女の子の名前を呼ばないで。
峻は声を荒げ、呼び止めていた。
その声に驚いたのは雪哉ではなく、杏梨だった。
ビクッと肩を震わせた。
雪哉は足を止めて峻の方へ振り返る。
「なにかな?」
「昨日、姉貴と何かあったんですか?」
杏梨が聞いていようと峻はかまわなかった。
「君には関係ないよ」
「関係ありますよ 酔っ払いを迎えに行ったんですから」
峻の言葉に杏梨は驚いた。
彩さんが……酔っ払った?
昨日のゆきちゃんもどこか変だった……。
「昨日は俺の大事な子の話をしただけだよ 失礼するよ」
今度は雪哉が唖然と突っ立っている杏梨を下へと誘(いざな)う。
下へと軽く引っ張られたわたしは峻くんが気になって振り返った。
こっちを見ていた峻くんと目が合う。
すごく辛そうな顔になんとも言えない気持ちになる。
峻は視線を下へ動かした。
下にいる2人の影が重なる。
峻は叫びたくなる気持ちを抑えた。
「峻くん?どうしたの?あの人たちが気になるのぉ?」
さっきお姉さんが何とかって……。
「あん……り……」
峻の口から無意識に出た名前。
梨沙の耳に聞こえた名前。
だれ……?あんりって……?
女の子の名前を呼ばないで。