Love Step
* * * * * *



受付で明日の予約の確認をしていた遼平は、オフィスから降りてきた雪哉に気づき顔をあげた。


「お疲れ様です 杏梨ちゃん、大丈夫ですか?」


「どうして杏梨が大丈夫なんだ?」


雪哉はまったくわからず、遼平に聞き返す。


「あ~ 具合が悪そうだったんですよ だから、オフィスで休んでから帰ればって言ったんですよ」


「具合が悪い?」


雪哉は端整な顔に眉根を寄せた。


「杏梨ちゃん、2分位前に店を出ましたよ?そういえば顔色が悪かったかも」


2人の会話を聞いていた受付の女の子が言う。


「ちょっと出てくる」


心配になった雪哉は杏梨を追いかける為に店を出た。



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