Love Step
* * * * * *
「……わたし、知りません……」
以前、雪哉に記者が事故の事を聞きに来ても何も話さないように言っていたのを思い出した。
「どうしてかばうの?怪我をさせられたんでしょう?」
記者の女性は粘って聞きだそうとする。
「放っておいて下さい……」
どこかへ行って欲しい……。
眩暈が酷くて強い声が出ない。
「貴方!具合が悪いの?」
口元へ持っていっている手が震えているのを見て記者が聞く。
「だ、大丈夫です」
歩き出そうとした時、足元がふらつき女性に支えられた。
「あそこで休みましょう?」
すぐ近くのファーストフード店を指差す。
「いやですっ!」
女性の手を払いのけて歩こうとした。
「ダメよ、倒れちゃうわよ?」
強引に杏梨の腕は掴まれた。
「離して!」
「少し位、いいじゃない 話を聞かせて?」
「ご、ごめんなさい」
杏梨は女性の手から逃れ、走り出した。
「……わたし、知りません……」
以前、雪哉に記者が事故の事を聞きに来ても何も話さないように言っていたのを思い出した。
「どうしてかばうの?怪我をさせられたんでしょう?」
記者の女性は粘って聞きだそうとする。
「放っておいて下さい……」
どこかへ行って欲しい……。
眩暈が酷くて強い声が出ない。
「貴方!具合が悪いの?」
口元へ持っていっている手が震えているのを見て記者が聞く。
「だ、大丈夫です」
歩き出そうとした時、足元がふらつき女性に支えられた。
「あそこで休みましょう?」
すぐ近くのファーストフード店を指差す。
「いやですっ!」
女性の手を払いのけて歩こうとした。
「ダメよ、倒れちゃうわよ?」
強引に杏梨の腕は掴まれた。
「離して!」
「少し位、いいじゃない 話を聞かせて?」
「ご、ごめんなさい」
杏梨は女性の手から逃れ、走り出した。