Love Step
落ち込む
雪哉が得意客を送り出すと、ちょうど琴美がネイルサロンから出てきた。
ごく自然な感じでネイルサロンから出てきたが、本当は杏梨の様子が聞きたくてわざと雪哉が出てくる所を待って出てきたのだ。
「オーナー、杏梨ちゃんの具合が悪いって聞きました 大丈夫ですか?」
「あぁ 2日くらい休ませれば大丈夫です」
その言葉を聞いて琴美は心の中で悔しい思いをした。
薬が少なかったのね。
もっと酷い目に合っているかと思ったのに。
「そうですか、杏梨ちゃんは妹みたいなんです たいした事が無くて良かったですわ」
そう言うとネイルサロンに戻って行った。
2日後の朝
「今日も休んだ方が良い 10日もしたらワシントンへ行くだろう?」
体調の良くなった杏梨は、今日から仕事をすると言ったのに対しての雪哉の言葉だった。
「もう大丈夫だよ 家にいてもやる事が無くて暇なんだもん」
体調は良くなったが、胃の調子は完璧とは行かずいまひとつだった。
夏バテのせいでもあるのだろう。
この時期になると食欲が落ちるのは毎年の事だ。
今朝も何もつけないトーストを半分に、ヨーグルトだけの食事を見て雪哉は顔をしかめたのだ。
普段は食欲旺盛なのにと言われて、毎年この時期はこんな感じなんだよ?と言い訳した杏梨だった。
「お願いっ ゆきちゃん」
「……わかった めぐみにも言っておくけど、疲れたらすぐにオフィスで休むんだ いいね?」
「うん」
絶対にそんなことにはならないと変な自信を持っている杏梨は大きく頷いた。
ごく自然な感じでネイルサロンから出てきたが、本当は杏梨の様子が聞きたくてわざと雪哉が出てくる所を待って出てきたのだ。
「オーナー、杏梨ちゃんの具合が悪いって聞きました 大丈夫ですか?」
「あぁ 2日くらい休ませれば大丈夫です」
その言葉を聞いて琴美は心の中で悔しい思いをした。
薬が少なかったのね。
もっと酷い目に合っているかと思ったのに。
「そうですか、杏梨ちゃんは妹みたいなんです たいした事が無くて良かったですわ」
そう言うとネイルサロンに戻って行った。
2日後の朝
「今日も休んだ方が良い 10日もしたらワシントンへ行くだろう?」
体調の良くなった杏梨は、今日から仕事をすると言ったのに対しての雪哉の言葉だった。
「もう大丈夫だよ 家にいてもやる事が無くて暇なんだもん」
体調は良くなったが、胃の調子は完璧とは行かずいまひとつだった。
夏バテのせいでもあるのだろう。
この時期になると食欲が落ちるのは毎年の事だ。
今朝も何もつけないトーストを半分に、ヨーグルトだけの食事を見て雪哉は顔をしかめたのだ。
普段は食欲旺盛なのにと言われて、毎年この時期はこんな感じなんだよ?と言い訳した杏梨だった。
「お願いっ ゆきちゃん」
「……わかった めぐみにも言っておくけど、疲れたらすぐにオフィスで休むんだ いいね?」
「うん」
絶対にそんなことにはならないと変な自信を持っている杏梨は大きく頷いた。