Love Step
「杏梨、ごめん お客様がいるんだ 俺のオフィスで待っていてくれないか?」
「いいよ、じゃあ先に帰ってる……」
そう言う杏梨だがさっきの様子が気になる雪哉は強引にオフィスで待つように言った。
忙しい雪哉に迷惑をかけてしまっては申し訳ないと思った杏梨は車から降りた。
とぼとぼと雪哉の後を付いていく足取りはどことなく重い。
店の中へ入ると雪哉の後を追って2階のオフィスに上がった。
「悪いけど待ってて」
雪哉は道具を持つと出て行った。
慌ただしく出て行った雪哉に杏梨はため息を吐いた。
ソファーに座ってガラステーブルの上にあるファッション雑誌を手にした。
そこへドアがノックされ受付の女の子が紅茶を持って来た。
杏梨を興味津々と言った表情で杏梨を見るが、杏梨は最初に頭を下げたっきり雑誌を読む振りをして顔を上げなかった。
ファッション雑誌を見るのは3年ぶりだった。
自分には縁のない服ばかりで杏梨は雑誌を閉じた。
ゆきちゃんはこんな本読んでいるんだ……。
職業柄、必要だとは思うけど……。
テーブルに置いた雑誌の表紙を見つめながら思った。
何もする事がなくなった杏梨はソファーに横になり身体を丸めた。
「いいよ、じゃあ先に帰ってる……」
そう言う杏梨だがさっきの様子が気になる雪哉は強引にオフィスで待つように言った。
忙しい雪哉に迷惑をかけてしまっては申し訳ないと思った杏梨は車から降りた。
とぼとぼと雪哉の後を付いていく足取りはどことなく重い。
店の中へ入ると雪哉の後を追って2階のオフィスに上がった。
「悪いけど待ってて」
雪哉は道具を持つと出て行った。
慌ただしく出て行った雪哉に杏梨はため息を吐いた。
ソファーに座ってガラステーブルの上にあるファッション雑誌を手にした。
そこへドアがノックされ受付の女の子が紅茶を持って来た。
杏梨を興味津々と言った表情で杏梨を見るが、杏梨は最初に頭を下げたっきり雑誌を読む振りをして顔を上げなかった。
ファッション雑誌を見るのは3年ぶりだった。
自分には縁のない服ばかりで杏梨は雑誌を閉じた。
ゆきちゃんはこんな本読んでいるんだ……。
職業柄、必要だとは思うけど……。
テーブルに置いた雑誌の表紙を見つめながら思った。
何もする事がなくなった杏梨はソファーに横になり身体を丸めた。