Love Step
* * * * * *
「杏梨ちゃん」
ゆきちゃんのお店に入ると受付の近くにめぐみさんがいて、わたしの顔を見ると嬉しそうに名前を呼んでくれた。
わたしはなぜかこわごわと頭を下げた。
「杏梨ちゃん、ちょっと来て」
めぐみさんに手を引かれて休憩室へ連れて行かれた。
そしてイスに座らされる。
昨日の件が尾を引き、何を言われるのかドキドキしてしまう。
「昨日の事、ごめんなさいね 杏梨ちゃんが記者に言ったなんて一瞬でも考えた私がバカだったわ」
何年も前から杏梨ちゃんの事を知っているのに……。
めぐみは後悔を口にした。
杏梨はホッとして大きくかぶりを振った。
「いいんです……誰だって記憶がないって聞いたらおかしいと思いますから」
「私は杏梨ちゃんを信じているからね?」
「ありがとうございます」
「雪哉さんから今日は休むって聞いていたけれど、どうしたの?」
「あ……琴美さんに用事があって」
電話をしたらサロンで会いましょうって言われたのだ。
「そう お客様は帰ったばかりだから行ってくるといいわ」
「杏梨ちゃん」
ゆきちゃんのお店に入ると受付の近くにめぐみさんがいて、わたしの顔を見ると嬉しそうに名前を呼んでくれた。
わたしはなぜかこわごわと頭を下げた。
「杏梨ちゃん、ちょっと来て」
めぐみさんに手を引かれて休憩室へ連れて行かれた。
そしてイスに座らされる。
昨日の件が尾を引き、何を言われるのかドキドキしてしまう。
「昨日の事、ごめんなさいね 杏梨ちゃんが記者に言ったなんて一瞬でも考えた私がバカだったわ」
何年も前から杏梨ちゃんの事を知っているのに……。
めぐみは後悔を口にした。
杏梨はホッとして大きくかぶりを振った。
「いいんです……誰だって記憶がないって聞いたらおかしいと思いますから」
「私は杏梨ちゃんを信じているからね?」
「ありがとうございます」
「雪哉さんから今日は休むって聞いていたけれど、どうしたの?」
「あ……琴美さんに用事があって」
電話をしたらサロンで会いましょうって言われたのだ。
「そう お客様は帰ったばかりだから行ってくるといいわ」