Love Step
ゆきちゃんは寝室のドアを足で開け、わたしの身体をふんわりベッドの上に横たえた。



「怖くないかい?」


「怖くない……」



ゆきちゃんが少しためらっているのが分かるから、わたしは「大丈夫」と言うように腕を伸ばした。



ゆきちゃんはドキリとするような笑みを浮かべて甘いキスをしてくれた。



最初はためらいがちに応えていたキスも、自分からゆきちゃんの舌に絡ませられるようになっていく。



淫らな気分ってこういう事を言うの?



ゆきちゃんに深いキスをされる事が嬉しかった。



舌で口内をたっぷり愛撫されると身体の芯が熱くなっていく。



「んっ……あ……」



「愛している」



「んっ」


乱れた吐息しかでない。



ゆきちゃんの愛撫に心臓が壊れそうなほどドキドキしているせいだ。



いつの間にかパジャマは脱がされていて、胸を触られた時も嫌な感じはまったくなく、くすぐったい、それでいて身体がとろけそうなほどの感覚に身を反らせてしまう。



「ぁ……ゆき……ちゃん……」



「やめて欲しいかい?」


わたしは即座に首を横に振った。



途中でやめれないと言ったのはゆきちゃんなのに。



やめて欲しいなんて思っていない。



それどころか……もっと……して欲しくなる……。



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