Love Step
事故?
やはり早く着いてしまったか……。
レストランの駐車場に車を停車させた雪哉は時計を見た。
時刻は6時30分。
約束まであと30分ある。
杏梨へのプレゼントが入っているジャケットのポケットに触れる。
今日は特別な日、助手席には薄いピンク色から濃いピンク色の花でまとめられた花束が置かれていた。
車の中にずっといても仕方ないと、エンジンを切り外へと出た。
途端に、夏のムッとした熱気に包まれた。
少し、歩こうか。
雪哉はレストランではなく公園の方へ歩き始めた時、携帯電話が鳴った。
店からの電話に眉を寄せる。
「雪哉です」
『雪哉さん!すぐに東都大付属病院へ行ってください!救急車で!杏梨ちゃんが階段から落ちて、歩道橋からっ』
めぐみは慌てていて支離滅裂な言葉だ。
「今なんて……?」
目の前が真っ暗になり、足がふらついた。
『雪哉さんっ?雪哉さんっ!?』
「杏梨は?杏梨は!?」
大丈夫なのか、どのくらいのケガなのか……声に出せなかった。
聞くのが恐ろしかった。
自分が出られない暗闇に落ちていく感覚に陥る。
「雪哉さんっ!?雪――」
「すぐに行く」
レストランの駐車場に車を停車させた雪哉は時計を見た。
時刻は6時30分。
約束まであと30分ある。
杏梨へのプレゼントが入っているジャケットのポケットに触れる。
今日は特別な日、助手席には薄いピンク色から濃いピンク色の花でまとめられた花束が置かれていた。
車の中にずっといても仕方ないと、エンジンを切り外へと出た。
途端に、夏のムッとした熱気に包まれた。
少し、歩こうか。
雪哉はレストランではなく公園の方へ歩き始めた時、携帯電話が鳴った。
店からの電話に眉を寄せる。
「雪哉です」
『雪哉さん!すぐに東都大付属病院へ行ってください!救急車で!杏梨ちゃんが階段から落ちて、歩道橋からっ』
めぐみは慌てていて支離滅裂な言葉だ。
「今なんて……?」
目の前が真っ暗になり、足がふらついた。
『雪哉さんっ?雪哉さんっ!?』
「杏梨は?杏梨は!?」
大丈夫なのか、どのくらいのケガなのか……声に出せなかった。
聞くのが恐ろしかった。
自分が出られない暗闇に落ちていく感覚に陥る。
「雪哉さんっ!?雪――」
「すぐに行く」