Love Step
今の話を聞いて雪哉の顔が険しくなった。
予約が入っているのに杏梨と出掛けた?
忘れていただけなのだろうか?
「貴方たちの話は分かったわ 私から黒田さんに話すから雪哉さんにはナイショにしてね?今、大変なんだからわずらわせては――」
その時、スタッフの1人が「あっ!」と声を出した。
めぐみが振り向く。
「雪哉さんっ!」
「今の話、もう一度聞かせてくれないか?」
何かがおかしいと感じていた雪哉は何かが見えてきたように思えてきた。
「雪哉さん、黒田さんの事は私に任せてください」
めぐみが言う。
杏梨の入院で忙しい雪哉をわずらわせたくないのだ。
「いいんだ ちょっと気になる事があってね オフィスで話そう」
雪哉は4人を2階のオフィスへ連れて行った。
* * * * * *
4人がオフィスを出た後、雪哉はイスの背に体重をかけた。
指は無意識にこめかみを押さえる。
寝不足気味で目がちくちくし、頭も微弱な頭痛を感じていた。
「ふぅ……」
机の引き出しから分厚いファイルを取り出し、一番上を見る。
黒田 琴美の履歴書だ。
雪哉は携帯電話を出してどこかへかけた。
『おぅ!雪哉、珍しいな』
突然の雪哉の電話に驚いた声だ。
「あぁ 調べて欲しい事があるんだ」
予約が入っているのに杏梨と出掛けた?
忘れていただけなのだろうか?
「貴方たちの話は分かったわ 私から黒田さんに話すから雪哉さんにはナイショにしてね?今、大変なんだからわずらわせては――」
その時、スタッフの1人が「あっ!」と声を出した。
めぐみが振り向く。
「雪哉さんっ!」
「今の話、もう一度聞かせてくれないか?」
何かがおかしいと感じていた雪哉は何かが見えてきたように思えてきた。
「雪哉さん、黒田さんの事は私に任せてください」
めぐみが言う。
杏梨の入院で忙しい雪哉をわずらわせたくないのだ。
「いいんだ ちょっと気になる事があってね オフィスで話そう」
雪哉は4人を2階のオフィスへ連れて行った。
* * * * * *
4人がオフィスを出た後、雪哉はイスの背に体重をかけた。
指は無意識にこめかみを押さえる。
寝不足気味で目がちくちくし、頭も微弱な頭痛を感じていた。
「ふぅ……」
机の引き出しから分厚いファイルを取り出し、一番上を見る。
黒田 琴美の履歴書だ。
雪哉は携帯電話を出してどこかへかけた。
『おぅ!雪哉、珍しいな』
突然の雪哉の電話に驚いた声だ。
「あぁ 調べて欲しい事があるんだ」