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「貴美香さんっ！」



めぐみが入って来た貴美香を見て目を真ん丸くさせた。



「おはよう　めぐみさん　雪哉君、お弁当を作ってきたの」


貴美香は紙袋を雪哉に差し出した。



「お弁当……ですか……？」



「最近、外食ばかりでしょう？急いで作ったから味は保証できないけれど食べてね」



「ありがとうございます」


外食に飽きてきていた雪哉は喜んだ。



「あ、そうそう昨日受けた検査結果は問題ないそうよ　予定通り明日の退院で大丈夫ですって」



「問題ない……安心しました」



雪哉は貴美香に微笑んだ。



「もう１人にしても大丈夫だから私は旅行の準備をしに戻る所なの」



「では杏梨１人で？」



「ええ、夕食までに戻ってくれば良いって　すっかり変わったわ　１人で病室にいられるなんて　雪哉君のおかげだわね？」



５分ほど雑談をして貴美香が帰って行った。



貴美香を見送った雪哉は資料と弁当を持って２階のオフィスへ行った。



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