Love Step
彼女は家に帰ったのか……。
それとも病室へ?
嫌な予感がして雪哉は病院へ車を走らせた。
思い過ごしであればいい……。
エアコンの効いた車の中にいるのに、雪哉のこめかみに汗が伝わった。
店から病院までの道は信号が多いが、今日に限って赤信号に当たってしまう。
ブレーキを踏み、信号が青に変わるまでイライラがつのる。
いつもより時間がかかって病院の駐車場に車を停めると雪哉は走った。
* * * * * *
雪哉が病院へ向かう1時間前に、琴美は店を早退していた。
目的の物を買ってからその足で病院へ向かう。
杏梨の病室をとっくに調べている琴美は病院の中へ入るとまっすぐ病室へ向かった。
個室なんて贅沢な子ね。
病室の入り口で名前を確かめ、こぶしを作り数回軽く振り下ろす。
返事はなかった。
いないのかしら?
ドアを開けて中をのぞいてみる。
目に入ったのは窓際に設置されたベッドに眠っている杏梨。
杏梨以外、誰もいない。
琴美は病室の中へ入ると静かにベッドに近づいた。
それとも病室へ?
嫌な予感がして雪哉は病院へ車を走らせた。
思い過ごしであればいい……。
エアコンの効いた車の中にいるのに、雪哉のこめかみに汗が伝わった。
店から病院までの道は信号が多いが、今日に限って赤信号に当たってしまう。
ブレーキを踏み、信号が青に変わるまでイライラがつのる。
いつもより時間がかかって病院の駐車場に車を停めると雪哉は走った。
* * * * * *
雪哉が病院へ向かう1時間前に、琴美は店を早退していた。
目的の物を買ってからその足で病院へ向かう。
杏梨の病室をとっくに調べている琴美は病院の中へ入るとまっすぐ病室へ向かった。
個室なんて贅沢な子ね。
病室の入り口で名前を確かめ、こぶしを作り数回軽く振り下ろす。
返事はなかった。
いないのかしら?
ドアを開けて中をのぞいてみる。
目に入ったのは窓際に設置されたベッドに眠っている杏梨。
杏梨以外、誰もいない。
琴美は病室の中へ入ると静かにベッドに近づいた。