Love Step
旅行
翌日の退院は仕事を抜けられない雪哉の車を借りた春樹と貴美香が迎えに来た。
「本当に雪哉くんのマンションで良いの?」
貴美香が聞く。
シャワーを浴びるにも右手が使えないから不便だろう。
「うん 1日だけだもん 簡単に浴びるだけにするから大丈夫」
「そう?……まあ、杏梨専属のカリスマ美容師が側にいるから洗ってくれるわね」
* * * * * *
貴美香は雪哉のマンションのキッチンで夕食の仕度をしていた。
退院祝なのでいつもより腕をふるい、たくさんの料理がテーブルに並んでいく。
杏梨はというと、母がキッチンに立ってからうろうろしている。
手伝うというと、「大丈夫だから座っていなさい」と言われるので手伝えないのだ。
春樹はリビングで仕事をしていた。
杏梨は仕方なくソファーに座り夕方のニュースを見ることにした。
「ちょっと!待ってくれ!」
パソコンの画面を見ていた春樹がなにやら叫んだ。
「?」
杏梨は首を傾げて焦った表情を浮かべた春樹を見た。
「大きな声を出してどうしたの?」
キッチンから貴美香が出てきて春樹の隣に立つ。
「辞令が出て……ワシントン支社の……支――」
「支社長になったの!?」
春樹の言葉をさえぎって貴美香がもどかしそうに聞く。
「本当に雪哉くんのマンションで良いの?」
貴美香が聞く。
シャワーを浴びるにも右手が使えないから不便だろう。
「うん 1日だけだもん 簡単に浴びるだけにするから大丈夫」
「そう?……まあ、杏梨専属のカリスマ美容師が側にいるから洗ってくれるわね」
* * * * * *
貴美香は雪哉のマンションのキッチンで夕食の仕度をしていた。
退院祝なのでいつもより腕をふるい、たくさんの料理がテーブルに並んでいく。
杏梨はというと、母がキッチンに立ってからうろうろしている。
手伝うというと、「大丈夫だから座っていなさい」と言われるので手伝えないのだ。
春樹はリビングで仕事をしていた。
杏梨は仕方なくソファーに座り夕方のニュースを見ることにした。
「ちょっと!待ってくれ!」
パソコンの画面を見ていた春樹がなにやら叫んだ。
「?」
杏梨は首を傾げて焦った表情を浮かべた春樹を見た。
「大きな声を出してどうしたの?」
キッチンから貴美香が出てきて春樹の隣に立つ。
「辞令が出て……ワシントン支社の……支――」
「支社長になったの!?」
春樹の言葉をさえぎって貴美香がもどかしそうに聞く。