Love Step
杏梨は立ち上がろうとしたが足に力が入らず立てない。
「顔色が悪いわ 峻くん 大丈夫かしら?」
おろおろと不安そうな顔を峻くんと呼ぶ若い男性を見る。
「姉貴、少し落ち着けよ それより靴汚れちゃったじゃないか これからスタジオへ行くというのに」
峻は腕時計を見た。
「……あの……大丈夫ですから、行ってください」
杏梨は精一杯強がって言った。
「行ける訳ないだろ!姉貴、車に入っていろよ 野次馬が集まり始めた」
女優三木 彩の乗った車が事故を起こしたと知られれば面倒な事になる。
その時、救急車のサイレンが聞こえた。
すぐ近くに救急車は停まり出てきた救急救命士を見て杏梨は卒倒しそうだった。
もうダメ……。
意識が遠のいていくのが分かった。
「き、きみっ!」
救命士は急いで力を失った身体を支え担架に乗せた。
「姉貴、病院が分かったから俺が行ってくる 姉貴はタクシーでスタジオへ行けよ」
峻が言うと彩は仕方なく頷いた。
「顔色が悪いわ 峻くん 大丈夫かしら?」
おろおろと不安そうな顔を峻くんと呼ぶ若い男性を見る。
「姉貴、少し落ち着けよ それより靴汚れちゃったじゃないか これからスタジオへ行くというのに」
峻は腕時計を見た。
「……あの……大丈夫ですから、行ってください」
杏梨は精一杯強がって言った。
「行ける訳ないだろ!姉貴、車に入っていろよ 野次馬が集まり始めた」
女優三木 彩の乗った車が事故を起こしたと知られれば面倒な事になる。
その時、救急車のサイレンが聞こえた。
すぐ近くに救急車は停まり出てきた救急救命士を見て杏梨は卒倒しそうだった。
もうダメ……。
意識が遠のいていくのが分かった。
「き、きみっ!」
救命士は急いで力を失った身体を支え担架に乗せた。
「姉貴、病院が分かったから俺が行ってくる 姉貴はタクシーでスタジオへ行けよ」
峻が言うと彩は仕方なく頷いた。