Love Step
* * * * * *
「あら、出かけなかったの?」
露天風呂から上がってきたゆずるが本を読んでいる雪哉に話しかけた。
部屋には雪哉だけだ。
「あぁ 陸、おいで」
本を置いて、湯上りで顔が赤い陸に手を差し出す。
陸はうれしそうにゆずるの腕から雪哉の腕へと移る。
「杏梨ちゃんは?」
「売店へ行ったよ 友達にあげるお土産を選ぶって」
「あら、そうなの、じゃあ 私も行ってくるわ お土産見るの大好きなのよ 陸をよろしくね♪」
ゆずるはバッグを手にすると出て行った。
「陸、男同士 何をしようか」
膝の上に座らせた陸を見て呟いた。
* * * * * *
あ、これも可愛い。
杏梨が見ているのはご当地キティの根付け。
でも香澄ちゃんはお菓子の方が喜ぶかな……。
先ほど見たチーズケーキや生キャラメルもいいなと思う。
やっぱりゆきちゃんと一緒に来ればよかったかな。
「杏梨ちゃん」
背後からゆずるの声がして杏梨は振り返った。
「ゆずるさん」
「買う物はもう決まったの?」
優しい笑顔で聞かれると杏梨は首を横に振った。
「あら、出かけなかったの?」
露天風呂から上がってきたゆずるが本を読んでいる雪哉に話しかけた。
部屋には雪哉だけだ。
「あぁ 陸、おいで」
本を置いて、湯上りで顔が赤い陸に手を差し出す。
陸はうれしそうにゆずるの腕から雪哉の腕へと移る。
「杏梨ちゃんは?」
「売店へ行ったよ 友達にあげるお土産を選ぶって」
「あら、そうなの、じゃあ 私も行ってくるわ お土産見るの大好きなのよ 陸をよろしくね♪」
ゆずるはバッグを手にすると出て行った。
「陸、男同士 何をしようか」
膝の上に座らせた陸を見て呟いた。
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あ、これも可愛い。
杏梨が見ているのはご当地キティの根付け。
でも香澄ちゃんはお菓子の方が喜ぶかな……。
先ほど見たチーズケーキや生キャラメルもいいなと思う。
やっぱりゆきちゃんと一緒に来ればよかったかな。
「杏梨ちゃん」
背後からゆずるの声がして杏梨は振り返った。
「ゆずるさん」
「買う物はもう決まったの?」
優しい笑顔で聞かれると杏梨は首を横に振った。