Love Step
3
モデル
翌日、朝食を終えてから東京に向かった。
「ゆずるさんも一緒の日だったら別々に行かなくても良かったのにね」
助手席の杏梨が残念そうな顔で言う。
「まあね……」
バックミラーに写る姉の車を見る。
ゆずるが来て杏梨が楽しそうだったのは良かったが、雪哉としては邪魔された感じだ。
「腕はどう?」
「大丈夫だよ」
退院した時ぐらいから酷い痛みではなくなって、動かした拍子にズキッと痛むくらいで、あとは始終疼くような感覚だ。
うつむくと白い三角に小さくため息が漏れる。
首から下げているので肩がこる。
「しばらくの辛抱だよ」
慣れないギプス生活は大変だろう。
「うん……」
「ゆずるさんも一緒の日だったら別々に行かなくても良かったのにね」
助手席の杏梨が残念そうな顔で言う。
「まあね……」
バックミラーに写る姉の車を見る。
ゆずるが来て杏梨が楽しそうだったのは良かったが、雪哉としては邪魔された感じだ。
「腕はどう?」
「大丈夫だよ」
退院した時ぐらいから酷い痛みではなくなって、動かした拍子にズキッと痛むくらいで、あとは始終疼くような感覚だ。
うつむくと白い三角に小さくため息が漏れる。
首から下げているので肩がこる。
「しばらくの辛抱だよ」
慣れないギプス生活は大変だろう。
「うん……」